終了イベント<2008年>

第3回イベント『検見川送信所、文化遺産宣言』を開催
<2008年8月30日>

約80名にものぼった参加者
約80名にものぼった参加者

さる2008年8月30日、千葉市花見川区の検見川公民館で第3回イベント『検見川送信所、文化遺産宣言』を開催しました。

午前中は集中豪雨、午後は一転して蒸し暑くなるという不順な天候でしたが、7月から8月にかけて現在まで「千葉日報」「朝日マイタウン情報」「朝日新聞」「オニオン新聞」「読売新聞」と、検見川送信所に関する話題が掲載され、多くの関心を寄せることができたのか、過去最高の約80人の参加者を迎えることができました。

検見川送信所のジオラマ

会場には、仲佐秀雄代表の力作による、最盛期の検見川送信所をモチーフにしたジオラマが展示され、参加者の関心を誘っていました。

イベントでは、検見川送信所の設計者である建築家・吉田鉄郎氏のドキュメンタリー上映に続き、元職員で同会メンバーでもある岩佐悦次さんが講演。短い時間ではありましたが、日本の無線史に絡めて、検見川送信所の役割についての話は興味深いものでした。

またシンポジウムでは、国際的な建築組織の日本支部「DOCOMOMO Japan」から検見川送信所が重要なモダニズム建築に選定されたのは、もともと吉田建築の初期の独創的な作品という評価に加え、保存運動の気運が高まっていること、外壁の一部などが崩落している現況に緊急性が高いと判断された、との報告がありました。

シンポジウム会場

さらに、7月23日に千葉市文化財に指定するよう千葉市長らに要望書を提出した「日本建築家協会関東甲信越支部」の安達文宏氏からは、同協会としてはかねてから送信所の重要性に着目しており、「知る会」「DOCOMOMO Japan」選定状況など動向を見ながら、9月の定例市議会を前に要望を提出したなどと明かされました。

さらに地元町内会の役員で「知る会」代表の高井義信副代表からは、地元・検見川町での活動報告がありました。既に地元・検見川連合町内会からは3度の保存・利活用に関する要望書が出されています。千葉市側はこれに対し、「検見川送信所は歴史的な価値が高い」と認める一方、保存に向けた課題も数多く残っているとの見解が示された、と話しました。

これらの動きを追い風を捉え、「知る会」としては千葉市長らに対し、独自の要望書を出す方針を明らかにし、満場の拍手にて要望書が採択されました。その後、役員間で詳細を詰め、さる9月5日に千葉市長をはじめ、千葉市議会議長、千葉市教育委員会教育長に要望書を提出しています。

検見川送信所、文化遺産宣言

 

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