イベント情報-終了イベント

2010年2月7日、検見川公民館で「検見川送信所は何を伝えたか」開催-プレイベントと合わせて延べ100名の参加者で盛況に

終了イベント<2010年>

第6回イベント『検見川送信所は何を伝えたか?』を開催
<2010年2月7日>

送信所の内部映像を初公開!! 第6回イベント「検見川送信所は何を伝えたか?」2007/2/7 Sun. 2:00pm-4:30pm

さる2010年2月7日午後、千葉市花見川区の検見川公民館で第6回イベント『検見川送信所は何を伝えたか?』を開催しました。

事前に新聞紙上や町内会の回覧板によるイベント告知のほか、3日前にテレビ東京系の情報バラエティ『空から日本を見てみよう』で検見川送信所が取り上げられたこともあってか、開催時刻が近づくにつれ参加者が続々と集まり、ピーク時には80名を数える盛況となりました。検見川送信所に関心を持つ層が確実に増えていることをうかがわせます。

プレイベント-検見川送信所見学会

検見川送信所を見学する参加者
検見川送信所を見学する参加者

午後からのメインイベントに先立ち、午前中はプレイベントと称して検見川送信所見学会を催しました。当日は空はスッキリと晴れ渡っていたものの、折からの強い季節風が吹き荒れる天候となり、参加者が集まるか危ぶまれましたが、開催時刻の11:00に合わせてチラホラと参集し、最終的には20名を数える盛況となりました。

今回は建物内部には入ることができませんでしたが、千葉市教育委員会の取り計らいで建物近くまで接近することができました。また、建物周囲の下草等がきれいに刈り取られており、建物の周囲を1周し、全方向から送信所建物を観察することができました。

参加者は送信所職員OBで「知る会」会員の岩佐悦治氏の説明に耳を傾け、思い思いのアングルで写真を撮ったり、建物の外壁に触れるなどして、建物の持つ価値を改めて感じ入っていた様子でした。

送信所をめぐる経過報告とムービー上映

ムービー上映の様子

午後2時より検見川公民館においてメインイベントを開始。まずは昨年から今年に至るまでの送信所や「知る会」をとりまく情勢について、熊谷千葉市長への要望書提出や同市長による内部視察、さらに「保存」が事実上決定したことも交えて簡単に報告するとともに、「知る会」の活動や最近のニュース映像等のムービーを上映しました。

「検見川送信所は何を成し遂げたのか」-スライドによる解説

5名のパネリスト・コーディネーター

送信所職員OBで「知る会」会員の岩佐悦治氏が演台に立ち、同氏力作の、検見川送信所の誕生から閉局に至るまでの写真資料、新聞資料等をとりまとめたスライドを上映しつつ、検見川送信所が成し遂げてきたもの、そして送信所そのものの魅力について解説がなされました。

岩佐氏は、「知る会」発足時より、散逸している送信所の記録収集に積極的に取り組んでおり、送信所関係者や図書館等を丹念にめぐりながら多くの資料を取り寄せる実績をつくりました。集まった資料を整理した上で「知る会」としてのアーカイブ資料としてスライドを鋭意編集しており、今回上映したものです。これまでの同氏が編んだ検見川送信所の歩みの集大成に、参加者は興味深く見入っていました。

初公開-送信所内部映像を上映

検見川送信所の内部を視察する熊谷千葉市長
検見川送信所の内部を視察する熊谷千葉市長

さる2009年10月30日に熊谷千葉市長が初めて送信所建物内部を視察した際に同行した「知る会」事務局撮影のムービーを、日本建築家協会関東甲信越支部の安達文宏氏の解説付きで上映し、当日、内部見学会に参加できなかった人たちに内部見学の疑似体験をしていただきました。建物内の廊下天井にあるパラボラ状の造作が映し出されると、参加者からは「すばらしい」「フォルムが美しい」といった感嘆の声が聞かれました。

さまざまな意見が寄せられる

会場を埋め尽くした参加者

参加者の中には今回も千葉市議会議員(自民・川村博明氏/無所属・田沼隆志氏/民主・三瓶輝枝氏/市民ネットワーク・長谷川弘美氏<50音順>)4名が参加、各議員から検見川送信所保存に対するコメントをいただきました。千葉市の財政が厳しい折ではあるものの、来年度予算において検見川送信所を保存するための調査費用を議会としても可決させる方向で調整を図っている等の報告がなされました。

また地元花見川区民や建築家、NTT関係者などが相次いで発言し、「このような立派な価値を持つ送信所を残すのはとても意義深いこと」「地元に密着した保存方法を」「財政が厳しいのなら、ボランタリーで復元作業を行うのも良いのでは?」といった声が寄せられました。

また最後に、他地域の吉田建築保存の好事例として、「知る会」会員で建築家の菊地潤氏が下関の「旧逓信省下関電信局電話課庁舎」が保存・利活用され、2010年2月13日より『田中絹代ぶんか館』として新しく生まれ変わることの報告がなされました。

インターネット経由でのライブ中継に初挑戦

ライブ用のカメラに用いたiPhone

今回は「知る会」イベント初の試みとして、iPhoneに内蔵したカメラを利用したネット中継を試みました。直接会場に来られない方向けに、事前にメールマガジンやホームページ、ツイッター等で呼びかけた結果、当日は遠隔地から複数のアクセスがありました。

なお、中継したライブ映像は『バーチャル展示館』で公開しています。

昭和36年当時のパノラマ写真を初公開

アンテナより撮影したパノラマ俯瞰写真

送信所OBの内藤敏夫氏と内田光氏より、両氏が撮影・加工した昭和36年当時の検見川地区の俯瞰パノラマ写真『検見川無線送信所を中心としたパノラマ』の寄贈を受けました。第8号アンテナの地上50メートルより下界を俯瞰したもので、懐かしい当時の検見川周辺の情景が参加者の目を誘っていました。

 

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