ニュース<2009年>

「排水整備等の暫定措置を」--
(社)日本建築家協会関東甲信越支部と「知る会」が市長に要望

送信所の北東面-1階部分が残土に埋もれている
送信所の北東面-1階部分が残土に埋もれている

2009年10月30日に検見川送信所の内部を見学した熊谷千葉市長は、検見川送信所の『保存』を明言しました。

ただし保存にあたっては、2010年度(平成22年度)ので調査費を予算化することが前提であり、仮に予算計上されたとしても2010年度は建物内外の調査が主体となります。本格的な保全工事については早くても2011年度(平成23年度)以降となり、送信所の保存・利活用については息の長い取り組みになることが必至です。

しかし、その間にも建物の劣化は進みつつあるため、(社)日本建築家協会関東甲信越支部及び「知る会」は市長に対し、現状からさらに建物が劣化しないよう緊急措置を講じる要望を口頭で求めました。

送信所周辺は千葉市の土地区画整理事業の事業地であり、造成途上で発生した残土が、送信所建物の周辺にうずたかく積み上げられています。特に送信所北東面が顕著で、高さ3~4メートルまで残土が盛られており、本来2階建ての建物が平屋に感じられるほどの光景です。

また盛り土と建物外壁との間には排水設備もなく、大雨が降ると雨水が盛り土と外壁の間に溜まるような構造になっており、この状態を放置しておくと、送信所の躯体に大きなダメージを与えることが懸念されています。

最も理想なのはこれら送信所建物周辺の残土を取り除くことですが、膨大な費用がかかることが予想できるため、残土と建物外壁との間に排水溝を設けて雨水を流れやすくする等の暫定的な措置をとることが、現時点では最良と考えられます。

今回の要望に対し熊谷市長は「最低限の費用で実現可能かどうか、前向きに検討していく」との意向を示しました。

 

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