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- 2010年6月27日
ニュース<2010年>
送信所建物周囲の草刈りと水はけ対策をめざし実地検分
2010年秋にイベントとして整備実施予定
さる2010年6月27日、「知る会」スタッフ及び千葉県建築家協会所属の建築家有志が合同で検見川送信所の建物周辺の状況を実地検分しました。
検見川送信所をめぐっては、平成22年度の千葉市予算で送信所の保存を前提にした調査費が計上され、保存利活用が事実上の既定路線となりましたが、調査はまだ実施されていないため、保存計画の策定には相当の時間を要することが見込まれます。
その間にも建物の劣化は容赦なく進行している中、少しでもその進行度を緩和するために、「知る会」と建築家有志の間では当座の緊急避難的な養生を自主的に行うことを企画しており、今回の実地検分はその整備の規模や範囲を見定める目的で行ったものです。
実地検分の結果、送信所の建物周囲は再開発事業で排出された残土置き場となっており、うずたかく積まれた残土によって送信所建物が埋もれており、ひどいところでは1階が半地下状態になっている個所もありました。
このまま放置していると開口部から雨水が建物内に入り込み、一気に劣化が進行するおそれがあることから、水はけ対策が喫緊の課題であることが判明しました。
今回の実地検分を元に策定した整備計画内容は以下のとおりです。
- 送信所外壁より1.5メートル範囲を草刈り取りおよび片付け
- 埋もれた開口部(5か所)の溝掘り(雨水浸入防止対策)
- 建物近辺のごみの片付け
左上図の赤矢印が埋もれた開口部の場所を示しており、左下図は溝掘りを想定した断面図となっています(いずれも千葉県建築家協会の井上茂實氏が作図)。
必要な機材の手当てや千葉市との調整、ボランティアの募集等、さまざまな手続きが必要となるため、実際の作業は早くとも2010年秋になるものと思われます。
「知る会」では、この整備計画をボランティアを中心とした大きなイベントとして捉えており、検見川送信所の保存について内外に大きなアピールになることも期待しています。
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