ニュース<2009年>

高橋信三記念放送文化振興基金の助成を受けました

さる2009年11月20日、大阪市内において『公益信託高橋信三記念放送文化振興基金』の贈呈式が開催され、「検見川送信所を知る会」事務局長・久住コウ氏の、「検見川送信所に関する書籍出版」という企画が選定されたことにより、助成を受けました。

同基金は、民間放送の創始者の一人で、元毎日放送社長の故高橋信三氏の遺志により、放送文化の振興に寄与することを目的として1993年(平成5年)9月に設立されました。放送に関する調査・研究、放送に関する、国際交流・国際協力、放送文化の保存・振興等の諸活動に対して助成金を給付することにより、広く放送文化の発展・向上とその一層の普及に寄与することを目的としています(同基金のホームページより抜粋)。

『検見川無線のプロジェクトX』新装版
最新刊の『検見川無線のプロジェクトX』新装版

久住氏は「知る会」発足時から、日本初の国際放送という偉業を通して、検見川送信所が果たした役割を「多くの人に知ってもらいたい」という思いから『検見川無線のプロジェクトX』と題した冊子を上梓し、数度の改稿を経て頒布をしてきました。

そのような状況の中で、既報のとおり千葉市長・熊谷俊人氏が「検見川送信所を保存する」判断が下され、「まずは保存」という所期の目標が達成されて、「知る会」の活動が新たな段階に入ったことや、既刊分の在庫が払底したこともあり、これを機に久住氏は、大幅に内容を練り直した本格的な出版を企画中です。

検見川送信所で培われた通信技術は、現在のテレビ・ラジオ放送の技術にも活かされており、放送技術の黎明期を支えた送信所を広く伝えるとともに「埋もれた放送文化の発掘」という姿勢が評価されたものと思われます。

今回助成を受けた交付金については、現在企画中の出版事業に活用されることとなります。

 

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