ニュース<2010年>

DOCOMOMO Japanが選定建築物プレートを千葉市長に贈呈しました

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DOCOMOMO Japanが選定建築物プレートを千葉市長に贈呈しました

「DOCOMOMO Japan選定建築物」のプレートを受け取る熊谷千葉市長
「DOCOMOMO Japan選定建築物」のプレートを受け取る熊谷千葉市長

さる2010年11月19日、DOCOMOMO Japan、千葉県建築家協会、「知る会」スタッフが千葉市役所を訪れ、「DOCOMOMO Japan選定建築物」のプレートを熊谷千葉市長に贈呈しました。

DOCOMOMO(Documentation and Conservation of buildings, sites and neighbourhoods of the Modern Movement=モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録・調査および保存のための国際組織)は、1988年に設立した国際的な建築団体。その日本支部であるDOCOMOMO Japan(代表・鈴木博之東京大学大学院教授)は2000年の設立以来、価値の高いモダニズム建築を選定しており、検見川送信所はさる2007年度に126番目の選定建築物として選ばれました。

「DOCOMOMO Japan選定建築物」のプレート
「DOCOMOMO Japan選定建築物」のプレート

その後、3年のブランクがありましたが、このほどようやくプレート制作が完了し、送信所の現在の所有者である千葉市を代表し、熊谷千葉市長がプレートの贈呈を受けることになったものです。

当日は、DOCOMOMO Japanの幹事長である兼松紘一郎氏より熊谷市長にプレートが手渡されました。厚手のステンレスで制作されたプレートはずっしりと重く、建物の歴史の重みを彷彿とさせてくれます。

このプレートは保存復元整備の際に建物内に掲げられることになりますが、それまでは市役所内で大切に保管されるとのことです。

テレビ東京からのDVDを「知る会」高井副代表より受け取る熊谷市長
テレビ東京からのDVDを「知る会」高井副代表より受け取る熊谷市長

また、さる2010年2月にテレビ東京系の番組『空から日本を見てみよう』で検見川送信所が取り上げられましたが、その際の番組をDVD商品化したテレビ東京から「千葉市長宛に贈呈を」という意で「知る会」が承ったため、「知る会」の高井副代表よりDVDが手渡されました。

DOCOMOMO Japan・兼松幹事長と歓談する熊谷市長
DOCOMOMO Japan・兼松幹事長と歓談する熊谷市長

プレート贈呈の後、しばし歓談がなされましたが、DOCOMOMO Japanの兼松氏からは建築物の保存利活用について、円滑かつ間違いのない進め方について提言があり、熊谷市長は大きくうなずきながら話に聞き入っていました。

また千葉県建築家協会からは、「これから建物調査が行われ、実態が明らかになっていくと思うが、応急処置を必要とする箇所は速やかに対応していただきたい。また『知る会』とも協力し、ボランタリーで送信所周辺の整備を行いたいとも考えているので配慮いただきたい」と要望が出ると、熊谷市長からは「建物保存については十分な検討が必要で、お金をかけたのにあまり使われない施設になってもいけない。地元や皆さんの意見をしっかり調整した上でじっくりと取り組んでいきたい。ボランティア活動については市の方より改めてお願いすることもありえる」と応じました。

 

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